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DXが進まない理由と解決策|デザイン思考を取り入れたDXの実践プロセス

  • 執筆者の写真: 貴代 長尾
    貴代 長尾
  • 2 日前
  • 読了時間: 19分

DXが進まない理由と解決策|デザイン思考を取り入れたDXの実践プロセス
DXが進まない理由と解決策|デザイン思考を取り入れたDXの実践プロセス

「DX推進を任されたものの、何から手をつければいいか分からない」

「ツールを導入したのに、現場に使ってもらえない」 そんな状況に、心当たりはないでしょうか。

DXの必要性は、もはや議論の余地がありません。しかし、いざ実践となると「現場の抵抗」「目的の喪失」「担当者の疲弊」といった技術だけでは解決できないマネジメントの壁が立ちはだかります。

DXとは「ITツールの導入」ではなく、「組織の変革」です。そして、その変革がうまく進まない理由は、技術ではなく「進め方」にあります。

本記事では、DXが停滞する本質的な原因を明らかにしたうえで、現場の納得感を生みながらDXを前に進めるための「デザイン思考」の実践プロセスを、具体的に解説します。


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目次




なぜDXは進まないのか:多くの企業がつまずく本質的な理由


DXが思うように進まない背景には、個人のスキル不足だけでは片付けられない、組織特有の「構造的な課題」が潜んでいます。


DXが「ツール導入」で終わってしまう構造的な問題


多くの企業がつまずく原因のひとつに、DXを「ITツールの導入」と同義に捉えてしまうことがあります。

「とりあえずツールを入れよう」

そう言われて導入したシステムが、結局使われなくなっている——。

このような経験はないでしょうか。

現場では、

  • 操作が増えて業務がむしろ煩雑になった

  • 今までのやり方のほうが早い

  • 入力だけ増えてメリットが見えない

といった声が上がり、「使われないDX」が静かに進行していきます。

本来DXとは、単なるデジタル化ではなく、 「業務の進め方そのものを変えること」です。

しかし多くの企業では、「DX=ツール導入」と捉えてしまうことで、 現場の負担だけが増え、結果的にDXへの抵抗を生んでしまっています。


問題① 経営層と現場の認識ギャップ


経営層は「会社の未来」を見ています。一方で、現場は「今日の業務」に追われています。

このギャップが埋まらないままDXを進めると、現場にとってDXはこう見えます。

「監視される仕組み」

「仕事が増えるだけの施策」

「現場を知らない人の理想論」

そして、推進担当者は、間に立たされます。

経営層からは「なぜ進まないのか」と問われ、現場からは「余計なことを増やすな」と言われる、所謂「板挟み」の状態です。この構造を理解しない限り、DXは前に進みません。


問題② 課題が言語化されておらず何を改善すべきか曖昧


「うちの会社は効率が悪い」という抽象的な悩みでは、適切なDX推進は不可能です。

  • どの部署の、誰が、どのタイミングで、何に困っているのか?

  • その作業に年間何時間費やしており、どれほどの損失が出ているのか?

課題の「解像度」が低いと導入するツールの選定基準もブレてしまいます。 「多機能で評判が良いから」という理由で選んだツールが、自社の特殊な業務フローには全く合わなかった、という失敗は後を絶ちません。


問題③ 現場が「自分ごと化」できず主体的に動かない


DXは推進担当者だけで成し遂げられるものではありません。現場の社員が「この仕組みを使えば自分の仕事がもっとクリエイティブになる」「お客様にもっと喜んでもらえる」という確信を持って初めて成功します。 しかし、多くのDXプロジェクトはトップダウン、あるいは一部のシステム部門だけで進められます。現場にとっては「外から持ち込まれた、押し付けられた改革」であり、主体的に協力しようという動機が働きません。


問題④ DX推進担当が兼務で進め方に自信が持てない


中小企業の多くは、DX専任の部署を持っていません。総務、企画、情報システム、人事など「通常業務と兼務」で担当させられるケースがほとんどです。 ITの専門家でもなければ、組織開発のプロでもありません。 「何から手をつければいいのか」「どうやって他部署のベテラン社員を説得すればいいのか」というノウハウがないまま孤立無援で進めるため、精神的に疲弊し、頑張れば頑張るほど苦しくなってしまいます。


問題⑤ 属人化・場当たり的な取り組みで継続しない


「ITに強いAさんがいるうちは動いていたが、Aさんが異動した途端にシステムが形骸化した」というケースもあります。また、「流行りのチャットツールを入れてみた」という場当たり的な改善を繰り返すだけで、全体の整合性が取れず、逆に情報の分断を招くこともあります。 DXを「一時的なプロジェクト」で終わらせず、「継続的な組織の仕組み」として根付かせるためには、属人化しない“再現性のある進め方”が不可欠です。



DXが進まない企業の「検討・導入状況」4タイプ


自社が現在、どの段階で足踏みしているのかを客観的に把握することが、解決への第一歩です。


1.DXの必要性は感じるが何から始めるか分からない


【状況】「DXをしないと生き残れない」という危機感はある。本を読み、セミナーにも通った。しかし、自社の古い業務体系のどこにメスを入れるべきか、その優先順位がつけられない状態です。

【つまずきの本質】「理想の形」が大きすぎて、最初の一歩の設計ができていない。


2.方向性が曖昧で合意形成が進まない


【状況】社内で検討は始まったものの、営業部は「顧客管理をしたい」、製造部は「在庫管理をしたい」、経理部は「ペーパーレス化したい」と主張し、意見がまとまらない状態。予算の配分を巡って社内対立が始まってしまいます。

【つまずきの本質】 全社共通の「ゴール」となるビジョンが共有されておらず、部分最適の奪い合いになっている。


3.ツール導入したが現場が変わらない


【状況】高額なERP(基幹システム)やSFA(営業支援ツール)を導入したが、現場は結局Excelで別管理をしており、データが二重管理になっている。システムの利用率が低く、投資対効果が見えない状態。

【つまずきの本質】ツールの導入そのものが目的化し、現場の「ユーザー体験(UX)」が設計されていない。


4.再挑戦したいが同じ失敗を避けたい

【状況】過去に一度IT化に挑戦して大失敗し、社内に「どうせやっても無駄だ」という冷笑的な空気が流れている。経営陣も次の投資に慎重になりすぎている状態。

【つまずきの本質】失敗の原因を「技術」のせいにし、プロジェクトの進め方の欠陥に向き合えていない。



デザイン思考がDX推進になぜ効くのか



DXが進まない背景には、現場理解の不足や課題の曖昧さといった構造的な問題があります。これらを解消するために有効なのが「デザイン思考」です。

デザイン思考は、ユーザーの視点から課題を捉え、仮説検討と検証を繰り返しながら最適な解決策を導く思考法です。もともとはデザイナーやクリエイターが活用してきたアプローチですが、現在では 「課題の発見から解決策の構想までを体系的に進める方法」 として、幅広いビジネス領域で応用されています。

特に、現場の感情や暗黙知が深く関わるDXにおいては、課題の本質を言語化し、関係者の納得感を得ながら進められる という点で大きな効果を発揮します。


現場の「納得感」を生む共感プロセス


デザイン思考の第一ステップは「共感」です。これは現場の意見を単にヒアリングすることではなく、現場が「なぜその行動をとるのか」「どのような感情で動いているのか」を深く観察し、理解することです。 推進側が「あなたの困りごとを解決したい」という姿勢で現場に寄り添うことで、現場の警戒心が解け、「自分たちのための改革だ」という納得感が生まれます。


曖昧な課題を言語化し、DXの目的を明確にできる


デザイン思考では、観察から得た膨大な情報を「視覚化」します。付箋などを使って可視化・課題を整理し、構造的に捉え直すことで、「実は入力が面倒なのではなく、入力内容を確認するために別部署に電話するのが一番のストレスだった」というような、本人たちも気づかなかった本質的な課題を言語化できます。


小さく試しながら進めるため、失敗コストが下がる


従来のシステム開発は、要件を完璧に固めてから一気に作る「ウォーターフォール型」でしたが、これは現代の変化の速さには合いません。デザイン思考は「アジャイル型」でプロトタイプ作成を推奨します。

例えば、紙に描いた画面イメージやExcelで作った簡易的な仕組みで、まずは数人に試してもらう。そこで出た不満をもとに修正するなど、このサイクルを回すことで、「完成したのに誰も使わない」という損失を未然に防ぎます。

注:「ウォーターフォール型」とは、最初に詳細な計画を立てて順番に進める従来型の手法。

「アジャイル型」とは、小さく試しながら改善を繰り返す柔軟な手法。


現場が自発的に動く「巻き込み型」の進め方ができる


デザイン思考のプロセスでは、現場のキーマンを巻き込むワークショップをおこないます。自分たちで課題を出し、自分たちで解決策のアイデアを出し、自分たちでテストする。この「共創(Co-creation)」のプロセスを経ることで、現場の社員は「ユーザー」から「開発者の一員」へと意識が変化し、自発的にDXを推進する側に回ります。


部門・階層を超えた共通言語が生まれる


「ユーザー体験(UX)」という共通の軸ができることで、立場の違いによる対立が解消されます。「経営層が言うからやる」でもなく、「システム会社が勧めるから入れる」でもない。「現場の〇〇さんが、もっと楽に笑顔で働けるようになるために」という共通言語が、組織の一体感を生みます。



デザイン思考を取り入れたDXの実践プロセス

それでは、具体的にどのような手順で進めるべきか。5つのステップで解説します。


STEP1:現場の声を集め共感マップで「本当の課題」を可視化する


まずは現場に足を運び、実際の業務を観察することから始めます。

ヒアリングだけでなく、作業の流れや迷いが生じている場面を横で見守る「シャドーイング(観察)」が非常に有効です。

そこで得た情報を整理する際に役立つのが、当協会「デザイン思考検定」公式テキストでも紹介している「共感マップ」です。

出典:一般社団法人ブランディングデザイン協会.「デザイン思考検定」公式テキスト【科目】デザイン思考, 2024年, p.59.
出典:一般社団法人ブランディングデザイン協会.「デザイン思考検定」公式テキスト【科目】デザイン思考, 2024年, p.59.

共感マップでは、現場の行動や心理を次の6つの視点で整理します。

■ 思っていること・感じていること

(本人の内面、価値観、感情)

・「確認作業さえなければ、もっとお客様との対話に集中できるのに」

・「この二重入力、絶対に無駄だ。でも、上司に言っても変わらないだろうな」

・「デジタル化されると、自分の仕事がなくなるのではないか?」


■ 話していること・やっていること

(表に出ている言動・行動パターン)

・「今のシステムでも、特に困ってはいませんよ」

・「入力項目が多くて時間がかかるんです」

・PC入力の合間に、手元のメモ帳や付箋を何度も確認している

・システム画面を複数立ち上げ、タブを頻繁に切り替えている

・データ確認のために、隣の部署まで歩いて聞きに行っている


■ 聞いていること

(周囲からの影響、上司・同僚・顧客の声)

「ミスがあると困るから、念のため確認してほしい」

「このやり方は昔からこうだから」

「入力漏れがあると後工程が止まる」


■ 見ていること

(普段触れている環境、情報、業務フロー)

・複数のシステム画面を行き来する煩雑な操作

・手書きメモや紙の資料が残る現場

・部署ごとに異なる管理方法

・忙しい時間帯に鳴り続ける電話


■ ペイン(痛み・ストレス・不満)

(業務上の負荷、心理的な負担)

・入力ミスをして怒られるのが怖い

・夕方の繁忙時間帯に電話が鳴り止まないことへの苛立ち

・「今日中に終わらせなければ」という焦り

・二重入力や確認作業の負担


■ ゲイン(得たい価値・望んでいる状態)

(改善後に得られるメリット、理想の姿)

・確認作業が減り、お客様対応に集中できる

・入力作業の負担が軽くなる

・ミスの不安が減り、安心して業務ができる

・業務がスムーズになり、残業が減る


■ デザイン思考で重要なのは「ズレ」を見つけること

共感マップを使う目的は、「言っていること」と「実際にやっていること」の矛盾を可視化することです。

例えば、「困っていない」と言いながら、手元の紙メモを必死に書き写している場合、そこには本人が無意識に諦めている「本当の改善ポイント」が隠れています。このズレを見つけることで、「最新のAIを導入する」といった大掛かりな施策ではなく、「手元のメモをデジタル化して画面に表示する」といった、現場で本当に役立つ解決策が見えてきます。


STEP2:課題を言語化しDXの目的を明確にする


STEP1で得た気づきをもとに、「解決すべき課題」を再定義します。

例えば、「営業日報の入力率を上げる」という課題を、「営業マンが商談後に、会社に戻ることなくスマホ3分で報告を済ませ、直帰して家族との時間を増やせるようにするには?」と書き換えます。 このように「誰の、どんな体験を、どう変えるか」を言語化することが、DXの目的となります。


STEP3:現場を巻き込みながらアイデアを共創する


推進担当者だけで「解決策=ツール」を決めないようにしましょう。

現場のメンバーを数名集め、ブレインストーミングを行います。 「DXに関係なくてもいいから、最高の状態を作るにはどうすればいい?」と問いかけ、アイデアを出し合います。この際、「できない理由(コスト、技術、社則)」は一旦無視するのがデザイン思考のルールです。自由な発想から出たアイデアの中に、DX推進の本質的なヒントが隠れています。


STEP4:小さく試すプロトタイプで「動けるDX」に変える


アイデアを形にします。ここでのプロトタイプは「不完全」で構いません。

例えば、

  • 紙にスマホの画面を描いて、ボタンを押すふりをしてもらう

  • 既存のExcelのマクロだけで1週間の業務を回してみる

  • 市販の無料アプリを組み合わせて試用してみる 

「これならいけそう」という手応えを掴むことが目的です。現場のフィードバックを受けながら何度も修正を繰り返します。


STEP5:検証しながら改善し現場が自発的に動く仕組みをつくる


ある程度のプロトタイプが固まったら、本番導入に向けたテストを行います。

ここでは「使いやすさ」だけでなく、「そのツールを使うことで、本当にSTEP2で掲げた目的が達成されているか=体験が変わったか」を検証します。 一度導入して終わりではなく、常にアップデートし続ける。現場から「もっとこうしてほしい」という要望が出るようになれば、自発的なDXの仕組みが完成したと言えます。



中小企業で実践しやすい「現場が自発的に動くDX」のポイント

リソースの少ない中小企業が、デザイン思考を成功させるためには、いくつかの重要な視点があります。 ここでは、「現場が自発的に動くDX」を実現するための5つのポイントを整理して解説します。


小さく始めて小さく成功させる

いきなり「全社基幹システムの刷新」を目指すと、失敗した時のリスクが大きいです。 まずは「特定の営業チームの日報だけ」「総務部の有給申請だけ」というように、範囲を限定して始めましょう。そこで確実な成功(クイックウィン)を作り、社内に「DXって意外といいかも」というプラスの感情を伝播させることが重要です。


現場の「困りごと」から逆算する


DX推進の出発点は常に「現場の痛み」です。 「この伝票の転記作業が一番嫌だ」「在庫が合わなくて毎月残業するのが苦痛だ」といった、現場が最も解決を望んでいる切実な課題から着手します。痛みが強いほど、解決した時の喜びが大きくなり、その喜びがDX推進の協力姿勢に影響します。


ツール導入は必要に応じて段階的に


「最新のAIを導入しなければ」といった考えは不要です。 デザイン思考で解決策を考えた結果、実は「ホワイトボードの運用を変えるだけ」で解決する場合もあります。デジタルはあくまで手段です。どうしても手動では限界がある、となった段階で初めて、最適なツールを導入しましょう。


推進担当が「ファシリテーター」になる


推進担当者は「先生」になろうとしてはいけません。 現場の声を吸い上げ、課題を整理し、ベンダーとの橋渡しをする「ファシリテーター」としての役割に徹してください。現場を主役とし、推進担当者は黒子として伴走する姿勢が、現場の信頼を勝ち取る鍵です。


社内で共通言語をつくる


デザイン思考の用語(プロトタイプ、共感、ユーザー体験など)を社内の共通言語にしましょう。 「それはプロトタイプとして試してみよう」「現場への共感が足りないのでは?」といった会話が日常的に交わされるようになると、失敗を恐れず挑戦する組織文化が育まれていきます。



成功事例から学ぶDX推進



経済産業省『DXセレクション2025』より、成果を上げた3社の取り組みを紹介します。共通点や成功要因を踏まえ、自社のDX推進に活かせる施策を小さく試すところから始めてみましょう。


事例1:株式会社後藤組(山形県米沢市)  


建設業/全社横断の「全員DX」で業務効率化・標準化を実現

【取り組みの特徴】  

・ノーコードツールで現場主導のアプリ内製  

・協力業者を含めたプロセス全体のデジタル化  

・資格制度・勉強会などのDX人材育成

【成果】  

・労働時間短縮

・コスト削減  

・若手社員の定着向上  


事例2:株式会社近藤商会(北海道函館市)  


納品業/営業モデルの転換で全国をマーケットとするビジネスモデルに変革

【取り組みの特徴】  

・訪問型営業からインサイドセールス型へ転換  

・テレワーク・ペーパーレスなど業務基盤の整備  

・Webマーケティングによる市場分析  

・経営陣を含むDX人材育成

【成果】  

・新規顧客数の増加  

・道外販売比率の向上  

・在庫ゼロ化  


事例3:株式会社ヒバラコーポレーション(茨城県東海村)


製造業/社内DXとDX事業の両輪で成長を加速

【取り組みの特徴】  

・経営者主導の「ヒバラDX戦略」  

・生産部門と開発部門の協働型開発モデル  

・ノーコードDBによるデータ入力・共有の標準化  

・AI・ロボット導入に向けたPoCの反復  

・大学・専門機関との連携

【成果】  

・設備異常の早期検知・稼働率・品質の向上  

・廃棄塗料の削減  

・外販事業(DX事業)の拡大


3社に共通する成功要因


これらは業種や規模に関わらず、DXを成功させるうえで共通して求められる要素です。

自社の状況と照らし合わせながら、どこに不足があるのか、どこから着手できるのかを整理することで、より実効性の高いDX推進につながります。

① 経営層が主導し、全社横断で推進  

② 現場を巻き込む仕組みがある  

③ 実務に落とし込める技術を選択  

④ DX人材を社内で育成  

⑤ 業務プロセスの見直しと標準化  

⑥ 成果が数字で見える  



デザイン思考を取り入れたDXがもたらす効果



デザイン思考を取り入れたDXは、単なる業務改善にとどまらず、組織文化そのものを変える力を持っています。ここでは、組織にもたらされる中長期的な変革を紹介します。


属人化しない「再現性のあるDX」ができる


デザイン思考という「プロセス」を取り入れることにより、特定の担当者に依存しなくなります。誰が担当になっても、現場に共感し、プロトタイプを作り、テストするという手順を踏めば、着実に変革を進めることができます。


社内のコミュニケーションが改善する


DXをきっかけに、部門や階層を超えて「一つの目的」に向かって対話するようになります。このプロセスで培われた信頼関係は、DX以外の課題の解決にも大きく寄与します。


心理的安全性の向上と、挑戦を促す組織文化の醸成


最も大きな変化は「心理的安全性」の高まりです。失敗を恐れずに「まず試してみよう」という空気が生まれ、「どうすればもっと良くなるか」というポジティブな会話が交わされるようになります。



まとめ:現場が自発的に動くDXの一歩を踏み出す



DXが進まない原因は、技術ではなく「進め方」にあります。

現場の理解を置き去りにしたまま進めれば、 どれだけ優れたツールを導入しても、現場は動きません。そして、結果的に、「使われない仕組み」が増えてしまいます。

だからこそ重要なのは、 現場の業務や感情に向き合い、課題を言語化し、 小さく試しながら前に進めていくことです。

デザイン思考は、そのプロセスを支える「再現性のある進め方」です。属人化せず、誰が担当しても前に進められるDXへと変えていきます。もし今、DXが停滞しているのであれば、 大きな改革を目指す必要はありません。

まずは、

  • どの業務で手が止まっているのか

  • 現場が本当に困っていることは何か

を一つだけで構いません。丁寧に観察することから始めてみてください。

その小さな一歩が 「やらされるDX」から「現場が自発的に動くDX」へと変わるきっかけになります。

そして、気づけば DXは「進めなければならないもの」ではなく、「現場から自然に生まれるもの」へと変わっていくはずです。



次の一歩を踏み出すための選択肢


ここまでお読みいただき、 「やるべきことは分かったが、どう進めればよいか不安がある」 と感じている方もいらっしゃるかもしれません。

DXは正しい考え方と進め方を理解することで 無理なく前に進めることができます。そのための具体的な学び方・進め方として、以下のような選択肢がございます。

■まずは基礎から理解したい方へ


デザイン思考検定(DXリテラシー科目)

  • DX推進に必要な「考え方」を体系的に学べる

  • 現場視点で課題を捉える力が身につく

  • 自社のDXをどのように進めるべきかの“軸”ができる

→ 「何から始めるべきか分からない」方におすすめです。


■実務としてDXを推進できるようになりたい方へ


DXデザインコーディネーター資格取得講座

  • DXの推進方法を実践的に習得

  • 現場を巻き込みながら進めるファシリテーション力が身につく

  • 属人化しない、再現性のあるDX推進スキルを習得

→「社内でDXを任されている」「現場を動かしたい」方に最適です。


■自社でのDX推進に課題を感じている企業様へ


DXコンサルティング

  • 現場の業務プロセスを可視化し、本質的な課題を特定

  • デザイン思考を活用したDX推進プロセスの設計・伴走支援

  • 社内にDXを定着させるための仕組みづくりまで支援

→ 「何度やってもうまくいかない」「自社だけでは限界を感じている」場合に有効です。


ご相談はお問い合わせフォームよりお待ちしております。






 


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