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  • Branding Design Association

株式会社オカムラホーム 大地諭様「ものづくりのもう一歩先へ。~ブランディング×デザイン思考で実現する暮らしの“豊かさ”」(後編)


前回に引き続き、bdaとともにセミナーやSDGs活動をおこなっている株式会社オカムラホーム大地諭さんにお話を伺いました。大地さんはbdaの「ブランディングデザインコーディネーター初級講座」を受講して、ブランディングデザインコーディネーターとしての勉強をしてくださっています。
後編ではブランディングデザインを取り入れたことによる効果と今後の展望について語っていただきました。

インタビュイー 大地 諭様

【経歴】

大学で建築を学び、卒業後はマンションディベロッパーに就職する。ディベロッパーでは現場監督として施工管理をおこなっていたが転職。転職後はアパート建築の現場監督・分譲住宅建築・注文住宅建築・企画・営業・原価管理など住宅に関するあらゆる業務を経験する。不動産・建築の総合企業である「株式会社オカムラホーム(本社:千葉県八千代市)」に転職していた先輩に誘われ、35歳の時に入社。現場監督から商品企画・営業・造成管理を経て、現在は建築部門の責任者およびグループ会社「株式会社オカムライズ」の責任者を担っている。


株式会社オカムラホームWebサイト https://www.okamura-home.co.jp/

株式会社オカムライズWebサイト  https://www.okamura-is.co.jp/

 

ブランディングデザインと出会って変化したこと


━━今、オカムラホーム様で取り組まれている、MIRAIKOMINKA for schoolのプロジェクトの詳細を教えていただけますか。

2021年に一般社団法人MIRAIKOMINKA for schoolを設立しました。MIRAIKOMINKA for schoolでは地域の産官学が連携して子供たちの未来のためにSDGs活動を推進していくことを目標に掲げています。

1期目は佐倉市の地域課題、SDGsの問題を解決するためにスイーツ開発をしました。佐倉市内の飲食店さん、佐倉市役所などステークホルダーの方々と佐倉市内の高校生が地域のために何ができるかを共に考えながら制作しました。このプロジェクトは現在2期目を迎えています。


━━SAKURAスイーツですよね。どれも本当に美味しそうです。

とっても美味しいですよ。

1期目のSAKURA スイーツでは地域に眠っている素晴らしい特産物や有機野菜、SDGsを解決するための規格外野菜、フェアトレードチョコレートを原材料に使用しました。地域産業の発展のみならずSDGs活動をいろんな方に知っていただくきっかけになればと思い、原材料にも配慮して開発し、イベント等で販売をしました。

販売した収益の一部は飲食店さんからMIRAIKOMINKA for schoolにいただき、高校生がSDGsに寄与する団体に自分たちの手で直接、寄付金を渡すという活動をおこないました。


━━活動も順調に2期目に入っているとお伺いしています。できることの幅は広がってきていますか?


2期目は佐倉市に加えて、千葉市、船橋市の各市長全面協力の下でバックアップしていただきながら、1期目同様に学生たちや飲食店さんと共に活動しています。

このプロジェクトは大きな利益が出るわけではありませんが、協力してくださっている皆様が「子供たちや地域のために活動していこう」という同じ想いと目標を持って進めています。現在、オリジナルスイーツ&フーズを販売中です。

飲食店さんも美味しいものを作って学生たちや地域の方に「このお店の○○美味しいね」と言われたいという想いを持ち、飲食店さん同士切磋琢磨しながら一生懸命作っています。

2期目は千葉県からも協賛をいただき、先日は「ちばコラボ大賞(千葉県知事賞)」を受賞しました。とても反響が大きく、地域活動をしている他の団体さんからもお問い合わせをたくさんいただいており、これからどのようにコラボしていくかを検討しています。


━━どんどん広がりが生まれているのですね。


そうですね。最終的には私たちの活動をパッケージ化できれば、全国で同じような活動が広がるのではないかと思っています。


━━こういったSDGsのプロジェクトも含めて、プロジェクトを立ち上げるにあたってデザイン思考やブランディング、ブランディングデザインコーディネートが役に立ったなと思われた瞬間はございますか。


そうですね、ブランディングデザイン協会さんにご協力いただきながらいろいろなアイデアを出してビジョン・ミッションの策定やロゴマークも含め、ブランディングはわかりやすく伝わりやすいデザインを心がけてきました。

想いをしっかりと伝えることができなければ、私たちがいきなり学校に行って「こういった取り組みをしたいので高校生の参加を求めます」と言ったとしても、高校生の大事な授業の時間を使わせていただく上での理解は得られなかったと思います。特に1年目は前例もないため、難航することを予想していました。それでも協力を得られたのは、私たちの熱量に加えてプロジェクトの理念や目的、ゴールを定めてからスタートしたことが良かったのではないかと思います。

スタート後もたくさんの人を巻き込んできましたが、私たちが何をやりたいのか、どういった展望があるのかを明確に伝えることによって共感や賛同してくださる人たちが増え、規模が拡大してきたのだと思います。

━━しっかりとブランディングをされてプロジェクトを推進した結果、どのようなことが起こったのでしょうか。


1年目は右も左もわからないというところからのスタートでしたが、千葉県知事に表敬訪問というかたちでプレゼンをし、テレビや新聞、Webメディアの方にも取材に来ていただきました。2年目には民放だけでなく、NHKにも取材に来ていただけるようになり、来期は八千代市や他市でも参加校が増える予定です。ここまで活動の輪が広がりたくさんの方にご協力いただけているのは、様々なアイデアを潰さずに掛け算し、みんなで考えながら進めてきた結果なのではないかと考えています。MIRAIKOMINKA for schoolでもまた0から1を作ってきたわけですが、この活動にもデザイン思考が生きていると思います。


━━ありがとうございます。このプロジェクトでもデザイン思考がお役に立てていることはとても嬉しいです。大型の取材につながるなど、良い方向にどんどん広がっているのを感じます!


そうですね。1年目はなかなか取材にも来ていただけなかったです。活動の様子をこちらから発信しても梨のつぶてでした。寄付についてもまだ実績がなかったので「実績がないとね」と言われ、悔しい思いをしたのを覚えています。自分たちがやっていることに自信はあったので、「1年、2年経ったら向こうから取材に来たいって言ってもらえるように頑張るぞ!」と社内で話していたら1年後に本当に取材に来ていただけるようになりました。こんなにも短期間で目標が現実になるとは思っていなかったので本当に嬉しかったです。それには関わっていただいた行政の方、地域の方、イオンさんをはじめとした企業の方からもこの活動に賛同していただいたことが非常に大きいと思います。


━━ブランディングをしっかりとデザインされていたので、そのブランディングに共感する人が集まり、輪がどんどん広がったということですね。


まったくその通りです。ブランディングしたことでたくさんの人に共感していただき、活動が良い方向に向かっていると思います。


 

「オカムラホームが目指す“豊かな暮らし”」


━━最近、オカムラホーム様は事業拡大のため、M&Aをして従業員数も増えたとお聞きしています。ブランド価値の共有による変化や実感はありましたか? 


ブランディングの勉強をしていく中で物事を自分事として捉えることやインナーブランディングの話題がスタッフの間でも頻繁にでるようになりました。特にインナーブランディングについては自分たちが会社のことをよく知り、好きでないと外部には発信ができないので先程のミッション・ビジョン・パーパスも含め定期的に発信をしてみんなの意識づけをしています。


今回、M&Aをした会社に関しても吸収した当初はスタッフみんなが不安な状況だったと思います。だからこそ、早い段階でミッション・ビジョン・パーパスやインナーブランディング、オカムラホームの地域貢献についてまとめた動画を見てもらえたことには価値があったと思っています「自分たちはとてもいい会社に入った」と、全ての新しいメンバーに感じてもらうことを目標に、ブランディングを軸に共有を行っていったんです。実際は人対人の付き合いですから、弊社のスタッフに会ってもらい、弊社の飲食、バーベキュー施設の気持ちの良い空間の中で食事を取りながらみんなで今後について話をしました。お客様に対しての想いをしっかりと伝えたところから一気に距離が縮まり、今ではずっと前からいた社員のように良い連携が取れ始めています。


━━素晴らしいですね。ブランディングに共感してもらい、自分たちの想いを伝えることができたことによって人数が増えてもどんどん良い方向に向かっているということですね。


そうですね。オカムラホームがどんなことをしたいのか、今は何をしているのか、これからどこに向かうのかということをしっかりと共有することができるようになりました。ブランディングコーディネーター講座の受講以降はスタッフの間でも自然と意識づけされてきたと思います。


━━デザイン思考を取り入れて良い方向に向かっているオカムラホーム様ですが、これから更に多くの方にオカムラホーム様を知っていただく機会が増えると思います。オカムラホーム様は皆様からどのように認知されたいと思いますか。今後の展望もお聞かせください!


オカムラホームは不動産・建築の総合企業ですが、中小企業でこのように多岐に渡って様々な事業をおこなっている会社は少ないと思います。

不動産事業だけでも非常に幅広いです。地主様のお困りごとを解決する地域密着の事業から都心のマンションや中古物件の売買や仲介、中古物件をリノベーションして再販や賃貸物件の管理等多くの不動産事業をおこなっています。建築事業ではアパート・店舗・一般住宅建築、注文住宅、建売住宅の新築の他、古民家のリノベーションもおこなっています。それ以外にもサービス業として飲食や古民家旅館、古民家カフェ、レンタルルーム、ベトナムの海外事業など非常に多岐に渡っています。

こうした幅広い事業を多くのスタッフを交えておこなっているので、各事業のブランディングはもちろんですが、全事業がまとまって「オカムラホーム」という会社があるということをわかりやすく丁寧に発信していく必要があると思っています。

私たちの理念として「携わったすべての人が豊かな暮らしになるように」という想いがあります。その想いをオカムラホームとしてはお客様や関係者の方々にしっかりとお伝えしたいですし、携わっていただいた方にそう感じていただけるような事業を展開していきたいと思います。「ものづくりで人に幸せになってもらいたい」という私の想いと通じるものがありますが、ものづくりに限らず、「この地域にオカムラホームがあって私たちの暮らしが豊かになった」と言っていただけるような企業を目指しています。


━━オカムラホーム様の「携わったすべての人が豊かな暮らしになるように」という理念の「豊かさ」とはどういったことだとお考えですか?


豊かさ、にも色々な種類があると思いますが、やはりオカムラホームでは「オカムラホームで家を買って・改装して、暮らしがより幸せに楽しくなった」ことを豊かさだと考えます。


住宅に関するエピソードになりますが、先祖代々受け継いできたお家をお持ちの方がいらっしゃいました。古民家は特に寒いというお悩みをお持ちの方が多いです。そういったお悩みを解決するためにリノベーションをして寒さや暑さに悩むことなく快適にオシャレにデザインされた住宅で暮らせるということも「豊かな暮らし」だと思います。


賃貸アパートにお住まいでいらっしゃった方は結露や寒さに悩んでいらっしゃいましたが、オカムラホームが提案する高気密高断熱で健康に良いお家にお住まいになって非常に快適に暮らせるということも「豊かな暮らし」ということだと思います。


これはオカムラホームの誇るべき文化の一つだと思うのですが、住宅建築後、お引き渡しの時にはサプライズのセレモニーをします。契約前から、契約・打ち合わせ・ショールームへの見学・現場でのイベント・完成に至るまでを写真に収め最後に動画としてまとめ、お客様にプレゼントをするのですが、多くのお客様が感動で泣いてくださるのがとても嬉しいです。私たちは常にお客様のハードルや期待値を超えたお家やサービスを提案させていただきます。

━━そのような豊かさを実感できる住宅を作られているのですね。カスタマーエクスペリエンスとしても、最高だと思います。


お客様に「オカムラホームで建てて良かったです」と喜んでいただけるようなことを当たり前のようにやってきていましたが、これまでは残念ながら、その「豊かさ」をしっかりと表現し、外に伝えることができていませんでした。良い建物を作り続けてはいましたが、世に出さずに終わっていたのです。良い建物は写真を撮って伝えなければ、自己満足でしかありません。現在ではSNSやチラシなどでも丁寧にデザインにこだわって発信しています。Instagramをご覧になったお客様が「オカムラホームのお家はおしゃれなイメージだったのでお願いしました。自分たちの想像を超えた素敵なお家が建ちました」と言ってくださるのですが、これはデザインの統一感や完成イメージの共有ができているからだと思います。私たちがずっと悩んでいた部分を解決に導いてくれたのが、ブランディングやデザイン思考。ブランディングデザインコーディネーター講座をみんなで受講したことで、オカムラホームの目指す「豊かな暮らし」を、さらに丁寧に、大切に作っていけるようになると思います!

━━本日は貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。


 

ブランディングデザインコーディネーター講座についての詳細はこちら

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