こんにちは、BDAのメンバー、MIYUです。
こちらは、ヴェネツィアやロンドンで活躍するロレンツォ・ヴィットーリ氏の写真作品。
一見絵のように見えますが、彫刻作品やインスタレーションなどを用いて、素敵な作品を作っています。
大きく飾られたこの写真をしばらく眺めていました。
これは「アート」なのか? 「デザイン」なのか?
そんなことをぼんやりと考えながら散歩道を進みます。
もう少し進むと、木陰にもインスタレーション作品が飾られていました。
インスタレーション作品と融合するように木々があり、そこにベンチもおいてあって、のんびりと眺めることができるように全体の配置が考えられています。
見る位置によっても作品は表情を変え、しばらくベンチで作品を眺めました。
美術館に飾られているものの多くは、「アート」として作られています。
自由に見ることができるからこそ、捉え方は人それぞれ。
そこに意味があるのか、ないのか、ただ美しいから作られたのか、メッセージがあるのか。
捉えるのはそれを見た人です。
私がアート作品をみて感じたことも正解。
他の人が見て感じたこともまた正解。
例え作者からの説明がなくとも、見る側に「受け取るもの」を委ねられているのがアートです。
一方、弊協会代表理事の長尾先生によると、「デザインは、全てを説明できなければならない」。
なぜその形なのか。なぜその色なのか。なぜそのフォントなのか。
その全てに理由が存在するのが、デザイン。ここがアートとデザインの大きな違いなんだとか。
前編に登場した我が家の赤いやかんですが、「赤いこと」には特に理由はなく、「お湯の注ぎ口が細いこと」には小さなものにお湯を注ぐ時にも困らないように、という理由があるそうです。
つまり、赤いやかんは見た目の可愛らしさ(=アート)と実用性(=デザイン)の中間に位置するものなのかもしれませんね。
最後は色づき始めた長野の紅葉を眺めながら美術館併設のカフェでコーヒーをいただきました。
ちなみに、このカフェのコーヒーはハンドドリップで入れてもらったのですが、ハンドドリップ専用のやかんは注ぎ口が非常に細く、熱が行き渡りやすいような形をしていて、汚れが見えやすいように銀色。
全てに理由があるので、「デザイン」ですね。
そんなことを考えながらの三連休でした。
著者プロフィール
MIYU
中小企業診断士。「かっこいい中小企業を増やす!」べく、生きています。
デザイン経営に目覚めつつあります。
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