気がついたら6月ですね。週末には、関東も梅雨に入るようですが、「梅雨だる」って言葉をご存知ですか。梅雨の時期に、何となくカラダがだるい、肩がこるといった不調は、梅雨が要因の可能性があるそうです。それを「梅雨だる」という。誰がいつ言い始めたのか、ネットで調べてもわからなかったのですが、こう定義されていると、「そうか梅雨だからか…」「梅雨だし仕方ない…」と納得できます。
以前、社会学に関する本の中に、社会学は“問題を作ること”でもある、というようなことが書かれていました。人々が何かモヤモヤしていることや、何となく気になっていることを定義することで、それが問題(そういうもの)であると認知できるようになります。「パワハラ」もその一種のようです。「梅雨だる」という言葉も、梅雨の時期に人々が感じる不調を「梅雨だる」と定義することで、それが、いわゆる「問題」として認知され、ネットやテレビで「梅雨だる 解消法」などと、ニュースや話題として取り上げられやすくなるのだと思います。
デザイン思考の5つのステップでも、「共感(Empathy)」の次のステップが「定義(Define)」です。人々の気持ちに寄り添い共感し、それらを定義することで、より良い解決策を導き出すことができます。何事も、まずは「定義」が大事なのかもしれません。
著者プロフィール
あゆみ
都内大学教員。博士(工学)。インストラクショナルデザインを中心に研究。
千葉県市原市出身。実家が農家。ラーメンが好き。
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