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長尾貴代

第12回「香りという魔法」

皆様、好きな香りはございますか?


今の季節、夕方の住宅街を歩くと「あ、おでんだな」「カレーの良い香り」「唐揚げかな」と鼻が利く私はついつい誰かのお家の晩御飯のメニューを想像して、幸せな気持ちになります。

例えば、春は雪が解けて木々が芽吹く香り、

夏は学校から帰ると母が用意してくれた西瓜の香り、

と四季折々、目を閉じると情景と共にその香りまでも蘇ってきませんか。


香りは人の記憶と深く結びついています。

なぜならば、人間の五感の1つである嗅覚は、人の感情や行動、記憶を司る大脳辺縁系に

直接働きかけると言われているからです。


第一印象の研究における「メラビアンの法則」によると、

第一印象とは人と人が出会って数秒で決まり、判断のため優先する要素として、

視覚が55%、聴覚が38%、言語が7%の割合であると言われていますが、

嗅覚は一瞬でもその人に対するイメージを変えるくらいの影響力があるかもしれません。


また、アロマテラピーのようにエッセンシャルオイルを使って芳香浴をすることで、

心身の健康やリラクゼーション、ストレスの解消に香りが役立つかもしれません。


「何かに集中しすぎる」「疲れが溜まっている」という方は

是非、大好きな香りに思いきり包まれて深呼吸をして自分自身を労わって差し上げてください。

きっと香りという魔法に癒されて、今夜はいつもより深く眠れるはずです。

 

著者プロフィール

長尾貴代

「美しいこと、美味しいもの」をこよなく愛しています。

趣味は芸術鑑賞、低山登山。

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