第8回:メンバーコラム
「書くことはしんどい」
こんにちは、Branding Design Association(以下bda)マネージャー・広報担当の長尾貴代です。
bdaのメンバーがリレー形式でコラムを執筆し、掲載しています。
メンバーコラム5人目はあゆみさんです。
メンバーコラムは「デザイン」をベースとして、「ライフスタイル」「マーケティング」「芸術・美術」「建築」などメンバーの個性が表れた内容となっています。
お仕事だけでなく、このサイトを訪れてくださった方の生活がより豊かなものとなりますように。
そんな願いを込めてお届けします。
「書くことはしんどい」(あゆみ)
最近、Twitterで教育心理学者 市川伸一先生の著書の本文を引用しているツイートを見つけました。
人は「考えたことを書く」のではなく、いわば、「考えるために書く」のである。書くということを通じて
こそ、人は自分の考えを進めたり、新しい考えを出したりできる。(市川伸一『勉強法が変わる本』p.186)
そう。ほんとにそうなんだよ、とものすごく共感して、即ツイートをブックマークしてAmazonで本を購入
しました。
私は今回のコラムがはじめてで、何を書こうか色々と思案しましたが、上のツイートを見て思いつきました。
4月に転職してから電車の乗車時間が長くなり、本を読む習慣が身につきそうなので、この場をお借りして、
本の内容について考えるためにコラムを書こうと思います。
今回は、上のツイートを見て、共感した理由(自分が博士論文を書いてた頃)について書こうと思います。
しんどかった博士論文
論文ってやったことをつらつら書いていけばいいはずなんですが、なかなか書けないんです。
今はある程度「型」みたいなものがわかってきたような気がするので、前よりは要領よく書けると思います。(たぶん)
でも、なんだろ、いつも論文書きながら思っていたのでが、3歩歩いて2歩下がるというか、2歩どころか、
4歩下がるときもあって、マイナスじゃん!全然進まねぇ!!って心の中で叫んでました(笑)

前の職場で博士課程の息子さんを持つ主婦の方と、息子さんの研究や将来についてお話しする機会がありました。(大学→修士→博士とストレートに博士課程に行く人ってあまりいないので、身近に相談できる人がいて
よかった〜といつも言っていました)
息子さんが、いままさに博士論文を執筆中らしいのですが、ある日、「今日は進んだー!」と言ったので、
どのぐらい進んだの?と聞いたら「2ページ」と答えたそうです。
思わず「え、2ページ!?(少ない方の意)」って聞き返したくなったそうですが、そこは言わない方がいいなと悟ったらしく、「進んだね」と言ったそうです。
論文書くってそんな感じなんだねと言われました。
なぜ書くことはしんどいのか

私もそんな感じでした。
たぶん、進んだー!というより、わかったー!っていう気持ちなのかもしれないです。
それは、考えたことを書いていたからではなく、考えるために書いていたからなんだと思います。
だからしんどかったんだろうな。
なかなか進まないのは超しんどいですが、書いていくうちに、わかってくる感覚というのは気持ちがいいです。そういうことだったのか…って、何度も振り出しに戻るのですが、繰り返していればちょっとずつゴールに近づいていく。論文に限らずかもしれないです。今のこのコラムもそう。
流行りのnoteとか、なかなかすぐに上手く書けないのが嫌で諦めてたんですが、考えるために書くんだと思ったら、少しハードルが下がるような気がしました。
もちろん色んな方に読んでもらえると嬉しいので、読みやすさも必要かもしれないですが…そこは数を重ねるしかないんだな…と。なので、まずは誰かに読んでもらおうということよりも、考えるために書くことを意識してコラムを続けていきたいと思います。
もう一つ、考えるために書くことの重要性に気がついたきっかけ(大学生の時の卒業研究)があるのですが、
それは次のコラムで書こうと思います。
デザイン科だったのですが、一般的にイメージするデザインの卒業研究とは違って、自分の農業に対する思いをブログに綴って、最終的にそれを本にするというものでした。
いま考えれば、あれも考えるために書いていたんだなと思いました。
なぜブログを始めたのかなどは次のコラムで。ありがとうございました。